ブレーキの知識

手に持っているのがブレーキパット
後ろに写っている丸いモノがディスクローター(ブレーキローター)
ディスクローターにブレーキパットを挟みこめるようにするモノをキャリパーといいます。

写真はタイヤを外し、収まっているブレーキパットを取り出したトコロです。

ブレーキパットでディスクローターに摩擦抵抗を与えることで制動作用を発生させ、車が止まります。

キャリパーにブレーキパッドを組み込んだ状態を示しています。
写真は手に持っていたパットを車から取り外したキャリパーにおさめたトコロです。
キャリパーにはブレーキペダルを足で踏むことによって伝わっていくブレーキオイルの油圧がかかり、ブレーキパットをディスクローターに押し付けます。





キャリパー、ブレーキパッド、ディスクローターの関係を示します。

ディスクローターは車が走っている時にはタイヤの内側で同じ速度で一緒に回っています。
ディスクローターが止まればタイヤも止まり、車も止まるということです。

 


 

キャリパー、ブレーキパッド、ディスクローターの関係を示します。(拡大)

 

 





実車での取り付け状況を示します。
キャリパー、ブレーキパッド、ディスクローターを車に取り付けたトコロです。
この外側にタイヤがついて走ります。

磨耗

ブレーキパットを押し付けることで回転数を落とし、車を停止させるディスクローターはパットとの摩擦により歪みやブレや傷が生じます。 

これらが原因となってブレーキの利きが悪くなったり(歪み)、ブレーキングでハンドルが震えたり(ジャダー)、異音が発生したり(ブレーキ鳴き)します。
                    磨耗により筋ができたローター
(写真→)

ディスクローター交換

新品のディスクローターに交換した場合、新品のディスクローターには熱履歴がないため、装着後しばらく走行すると同じような問題が発生する可能性があります。研磨できる限界値を超えてディスクローターが摩耗していた場合は交換します。

研磨/切削

熱履歴を十分に受けている使用中のディスクローターを再利用することで、歪みやブレの再発を抑えることができます。

 

 

                      研磨後のディスクローター(写真→)

研磨の注意点

1回の研磨での削り量は0.5mmほどですので、2回程度の研磨が可能です。   (ブレーキパットによる磨耗があるため)